鉄線(テッセン)クレマチス

茶花は鉄線、 花入は鮎籠 茶花

お花は鉄線、花入は鮎籠

鉄線(テッセン)クレマチス
・たくさんの種類があり入手しやすいです。
・次々に花が咲きます。
・冬は枯れた状態ですが、強くどんどん育ちます。
・「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」があり、剪定方法は要確認

鉄線の品種

先初め頃の鉄線の花(4月22日)

(2023年4月22日)
咲き始めたころの鉄線です。
鉄線は基本的にクレマチスという名前の方が有名かもしれません。
様々な種類が販売されていて、こちらの花は新旧両枝咲の品種です。
種類によって切り方や開花時期が違うので必ず花のタグを確認してください。

クレマチス、イワン・オルソンの花びらの数6枚と8枚

花のタグを確認してくださいと言いつつ、数年前に購入した苗、すでにタグがどこかに行ってしまった私です。う~ん・・・。
私の記憶では、この花は新旧両枝咲のクレマチス、ラヌギノーサ系イワン・オルソンだったと思います。
似た見た目で旧枝咲の品種(美佐世)もあったのですが、切って大きさ調整がしやすいのと、花の時期が長い新旧両枝咲にしました。
新枝咲と新旧両枝咲は切ったところからまた花芽が出るため、花が咲いている時期が長いです。

早咲き大輪で花弁が6~8枚の一重咲き、4月末ごろから咲き始め、花の大きさは8~14cmくらいで大きめです。
花弁と言ってますが本当は萼片(がく)らしいです。

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鉄線 花が咲いた後の剪定

鉄線(クレマチス)新旧両枝咲の切る場所

だいたい最初は蔓の先端に蕾ができて、そこから咲き始めるのですが、新旧両枝咲きの場合は先端から1節か2節下を切ることで脇芽が出て、そこからまた蕾が出て花が咲きます。
(行燈支柱の蔓をほどく時に2節目の葉が取れてしまいました・・・。)


ちなみに花後の剪定は
・旧枝咲きは花の1節下
・新枝咲は1番花が咲き終わったら半分くらいの長さに切る
と2番花3番花がつく

新旧両枝咲は蔓の半分くらいでカットしても良いという話も聞きますので、絶対に○節下というよりは、新旧両枝咲は切ったところから脇芽が出て花芽が付く というイメージかと思います
旧枝咲はなるべく切りすぎないようにする
新枝咲はしっかりめに切る

と、覚えると良いかもしれません。
ちなみに伸びすぎた新旧両枝の蔓を昨年もバッサリ切りましたが、そこからも普通に花は咲きました。
植物としては、かなり強い方だと思います。
品種によりかなり差があるそうなので、詳しくは購入した花のタグを確認してください。

最初の花を切った後の蕾

(2023年5月11日)
先端の花の2節下を切った後からは脇芽が出て、その脇芽の先にも蕾がついて花が咲くので、どんどん花の数が増えて綺麗です。ギリギリで切ると枯れることがあるらしいので、上の写真の蔓のカットするところは、もう少し長く残した方が良かったかもしれません。

鉄線(クレマチス)花後の脇芽

花後の脇芽はこんな感じです。
とれてしまったのか1芽ですけれど、だいたい両方に芽がでることが多いです。

鉄線(クレマチス)
花剪定後の蕾、2輪

こちらも脇芽から2輪咲きそうです。

あと鉄線で気を付けることは、水を切らさないことでしょうか。
早朝に水をあげたのに、夕方には少し水不足のようになっていることがあるので、成長を始めたらたっぷり水をあげてください。

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鉄線 冬の剪定


冬は枯れたような状態なのですが、暖かくなると驚くほどの速度で成長するので、面白いです。
ちなみに花が完全に終わった後の剪定も種類によって違うそうです。


旧枝咲:花が咲き終わった後に花の1~2節下を切るだけ。旧枝に花芽がつくので冬に切ってしまうと花が咲かないので注意。

新枝咲:冬に地面から2~3節残してバッサリ切る。春に地中から芽が出て伸びて花が咲く。

新旧両枝咲:冬に先端1~2節を切る。新芽が脇から伸びて花が咲く。

旧枝咲をたくさん切るのはダメですが・・・。
私は鉢植の大きさ管理のため新旧両枝咲を半分以下の長さに切っていますが、脇芽が出て花は咲いています。ものすごく伸びるので、どれくらいのサイズの鉢にしたいのかで切る場所を考えても良いかもしれません。

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鉄線(テッセン)クレマチス 肥料

鉄線(クレマチス)は肥料をとても好むタイプの植物です。
春から秋の成長する時期は肥料を切らさないようにします。
ちなみに私は1~2カ月に1回プロトミック(固形肥料)を置肥して、毎週日曜日に液肥ハイポネックスをあげています。

クレマチス専用肥料も売られているので、そちらもオススメです。

私は暑すぎるときは涼しめの場所に鉢を移動しておりますが、暑すぎる場所に生えている時は弱らないように肥料は控えめが良さそうです。

鉄線(テッセン)クレマチス 挿し木で増やす

暖かい時期に挿し木で増やすことができます。
5~6月頃に始めると寒くなるまで成長するので成功率があがります。

挿し木でとる場所

(2023年6月19日に挿し木開始)
挿し木に使う場所は今年伸びた新しいツルの硬くて大きい葉のところ
ちなみに私は切った所がもったいない気がして、上の柔らかい新しいツルも挿し木にしましたが、硬くて丈夫な所以外は根が出ず枯れてしまいました。

発根促進剤ルートン

こんな感じで発根促進剤のルートンを付けました。
粉が付きにくい時は茎先を水でぬらすと付けやすかったです。

鉄線、クレマチス
挿し木

発根促進剤のルートンを付けた挿し木を新しい土に植えます
水は下の皿に入れることで、発根促進剤が流れにくくなるのかな
根が出るまで底面給水にしていました。
水切れに弱いので上から水をあげる時も、たっぷりあげます

鉄線、クレマチスの挿し木が発根した

(2023年7月30日)
そろそろ発根したかなぁ…と、挿し木を抜いてみました。
ツル先端の柔らかい挿し木は2週間ほどでだいたい枯れてしまいましたが、ツルの硬い部分の挿し木は先端の皮が割れて根がでておりました!
6月19日に挿して7月30日に少しの根っ子です
ちゃんと育つと嬉しいです

(2023年9月6日)
根がかなり伸びてきました!

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鉄線(テッセン)クレマチス 基本事項

・蔓性多年草(宿根草)20~300cm以上
・花期は品種による
・耐暑性は普通、耐寒性も普通
・日当たりが良いところを好む
・暖かい季節は水をたっぷり、乾いたら1日2回あげる
・真夏を除いて、肥料を欠かさない
・真夏は半日陰に置いて、肥料はあげない
・花後の剪定が必要
・冬剪定するかは購入店の花タグの説明を読む


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